子育て・育児の知識

妊娠 検査 薬 判定


妊娠検査薬は早期妊娠を確認する手軽で危険性のない医薬品ですが、その判定となるといろいろ戸惑いを感じる人が多いようです。

妊娠するとhCGというホルモン（ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン）が分泌され、尿中に排出されます。

妊娠検査薬はこのホルモンを検出して妊娠しているかどうかを判定するわけです。

妊娠検査薬は通常尿中のhCG濃度が50IU/L以上の時に陽性と判定されるように設定されています。

製品により若干の違いはありますが、陽性であれば確認窓に青や赤紫の判定ラインが表示されます。
妊娠しているのに妊娠検査薬の判定を陰性だと勝手に判断してしまっては、知らず知らず胎児に悪影響を与えてしまうこともありますので注意が必要です。

実際に使用してみた妊娠先輩の貴重な意見は参考になることが多いようです。

妊娠検査薬で正しい判定結果を得るためには、使用説明書をきっちり読んで、正しく使うことが重要です。

それともうひとつ重要なこと。

それは妊娠検査薬の判定はあくまで参考であるということです。

妊娠を確定するものではありませんので、陽性反応が出たときは速やかに医師の診断を受けることが必要です。

また、陰性の判定が出ても、その後生理が始まらない場合は医師に相談した方が良いでしょう。

子宮外妊娠などの異常妊娠の場合、妊娠検査薬で陰性の判定が出ることがありますから、自分勝手な判断は非常に危険です。

どうしても妊娠検査薬の使い方や判定に自信を持てない場合は、医師に相談すると良いでしょう。

妊娠 検査 薬 反応


妊娠検査薬の反応によって、どうして妊娠の判定ができるのでしょうか。

妊娠検査薬は、このhCG（ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン）に反応することで妊娠がわかる仕組みとなっているのです。
具体的には、棒状・スティックタイプ等の形態の妊娠検査薬の先に、尿をかけることにより、妊娠しているかどうかの検査をして反応をみるわけです。

妊娠すると受精卵が着床してから２〜３日で、「hCG」（ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン）というホルモンが尿中に排泄されるようになります。
このhCG（ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン）は、最初は少量ですが、２〜３ヶ月後に分泌のピークになります。
妊娠期間中は分泌が続きます。

現在の妊娠検査薬の妊娠の判定に関する精度はかなり高いものがあります。
ですから妊娠検査薬の反応が陽性であれば、かなりの確率で妊娠しているといえます。
ただ、妊娠検査薬で妊娠しているかどうかの反応を確かめる時に注意してほしいことがあります。
妊娠検査薬を使用して反応をみるタイミングがあることです。
そのタイミングですが、前回の生理開始日に生理周期を足し、その日から一週間後ぐらいの「生理予定日の一週間後」が妊娠検査薬で反応をみるのに良い時期とされているのです。
もし妊娠検査薬を使用する時期が早すぎると妊娠していても陽性反応がでない可能性があります。

妊娠検査薬を何回も買わなくてはいけないことになるのでお気をつけください。
ですから、ほぼ確実に検査できる生理予定日１週間後からの検査をおすすめします。
なお、生理予定日の１週間後でもhCGの分泌が少ない場合、陰性の反応がでることもあるのはご承知ください。
もし、妊娠検査薬の反応が陰性だった場合でも、その後、生理が来ない場合は、もう一度、妊娠検査薬を使って、検査をするか、産婦人科に診ていただくのがよいでしょう。

妊娠 検査 薬 陽性


妊娠検査薬を使用して、感度以上のhCG（ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン）が尿中から検出された場合、陽性と判定されます。

妊娠検査薬の陽性反応は、ふつう妊娠していることを意味します。

妊娠検査薬で陽性が出たからと言って、正常な妊娠であるかどうかまではわからないことにご注意ください。
というのは、残念なことなのですが、子宮外妊娠・胞状奇胎・流産などの異常妊娠の場合にも、妊娠検査薬は陽性の反応を示すのです。

このような場合は、手術をしないといけない場合もあります。
ですから、妊娠検査薬で陽性反応がでたときは、できるだけ早めに産婦人科で受診し、妊娠の状態を確認することでとても大切です。

早期に妊娠状態をはっきりさせることで、母子の健康を守ることができるのです。

妊娠･出産経験のある方も病院に行かずほったらかしにすることは厳禁です。
さらに、もう一点、妊娠検査薬が陽性反応を示したときの注意点として、妊娠検査薬で陽性反応を示していても、実は妊娠していないということがまれにあることです。
どのような場合に妊娠検査薬が陽性反応を示しても妊娠していないのかですが、不妊治療や黄体機能不全の治療の目的で「hCG製剤」を体内に投与しているような場合をあげることができます。

特に、hCG製剤を投与してから１０日間ほどの間、妊娠検査薬を使用すると陽性反応を示す可能性があるのです。

他にも妊娠検査薬が陽性反応を示しても妊娠していない場合があります。
それは、閉経後の女性の場合です。
閉経後の女性の尿中には、微量なhCGが一定量が常に含まれているので、弱く陽性の反応が出ることがあるのです。

妊娠検査薬で陽性反応がでたときは、本当に妊娠しているかどうかを確定するためにも産婦人科で早期に受診されることをオススメします。