母子 手帳
母子手帳とは、正式には母子健康手帳といいます。
母子保健法に基づき、妊娠の届け出をした人に都道府県知事が交付する手帳のことで、妊産婦や乳幼児の健康を保護する目的としています。
母子手帳には妊娠・出産の状況や、乳児の発育状態などを記録します。
具体的には、病院で妊娠がわかった場合、「妊娠証明書」というものを発行します。
これを市役所、または保健センターに持参すると、母子手帳が発行されます。
母子手帳をもらったら表紙の名前を書きます。
以前は母親の名前でしたが、今は父親の名前も表紙に連名で書く欄が設けてあります。
1枚目をめくるとそれぞれの氏名、生年月日、職業、居住地を書きます。
紛失すると困るので、ここはきちんと最初で書いておきます。
妊婦の健康状態と職業と住環境についての記入欄もあります。
最近は妊娠後継続して働く女性も多いので、仕事の種類のほか、妊娠中体に影響しそうな勤務状況などがあれば、書いておくといいでしょう。
このように母子手帳を見ると妊婦の健康状態、妊婦の職業と環境、妊娠中の経過の様子などがわかるようになっています。
そして出産を迎えると、出産の状態や出産後の母体の経過、新生児の記録を書くようになっています。
母子健康手帳の特徴は、妊娠、出産、赤ちゃんの成長、予防接種などの記録が一冊の手帳にまとまっていることです。
ママや赤ちゃんの健康や、発育などの様子が一目でわかる母子手帳は、子供を出産、育てていく過程で不可欠なものとなっているのです。
また最近は育児に積極的に関わるパパが増えていることもあり、父子手帳というものもあります。
母子健康手帳は、ママや赤ちゃんだけでなく、その健康を預かる医者にとっては大事な記録ですが母子健康手帳の大切さを認識していない人も多いのが現状です。
母子手帳は妊産婦手帳としてスタートしてもう60年以上がたちます。
何度も内容を改訂しながら、母子により役立つものへとレベルアップしてきました。
母子手帳を手にして改めて妊娠の実感がわく人も多いようです。
単に子供の成長記録としてだけで終わらせないように活用したいものです。
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